Claesson Koivisto Rune(以下CKR)とさしものかぐたかはしの指物師 高橋雄二による木製家具コレクション「HAND」を紹介します。中心から外縁に向けて薄くなる断面とどこにも直線が存在しないゆるやかなカーブを使用した形状、シンプルながら柔らかさのあるCKRらしい形を日本の職人の持つ高い技術が成立させています。こちらの家具はDesignArt Tokyo 2019の会期に合わせてHAMACHO HOTELのTOKYO CRAFT ROOMにて展示されています。
Claesson Koivisto Rune(以下CKR)とさしものかぐたかはしの指物師 高橋雄二による木製家具コレクション「HAND」を紹介します。中心から外縁に向けて薄くなる断面とどこにも直線が存在しないゆるやかなカーブを使用した形状、シンプルながら柔らかさのあるCKRらしい形を日本の職人の持つ高い技術が成立させています。こちらの家具はDesignArt Tokyo 2019の会期に合わせてHAMACHO HOTELのTOKYO CRAFT ROOMにて展示されています。
清水久和(S&O DESIGN)が日立グローバルライフソリューションズ株式会社のためにデザインし、現在発売されている衣類乾燥除湿機「HJS-DR601」とヘアドライヤー「HID-T600B/HID-T500B」を紹介します。自身が提唱するContinuous Design(連続性のデザイン)によって設計された製品はどちらも柔らかな一体感を持ち、使いやすさに配慮された形状をしています。
森田一弥建築設計事務所が設計し、京都市左京区に建てられた公益財団法人 朝田教育財団の資料館「“Lattice-Pod” 朝田善之助資料館」を紹介します。
福島加津也+冨永祥子が設計した《時間の倉庫》に足を運んだのは、改修されてから約1年が経とうとした頃だった。専門誌に掲載された記事を見て興味を持ったこと、自分の完成間近のプロジェクトについて考える上で見ておきたいと思ったためである。寒風吹きすさぶ駅からの道のりを足早に、現地にたどり着いた時の第一印象は、煉瓦造の建物が「ありのまま」建っているというものだった。外観はそのまま、内部は何が加えられ何が引かれたのか分かりそうで分からない。
「ART PHOTO TOKYO」は、茅場町という証券取引所がある場所として誰もがなんとなく知ってはいるけれど多くの人は降りた事すらない街に、たった4日間だけあらわれ消えていった蜃気楼のような空間である。より具体的には、再開発のために建て壊しが決まったオフィスビルを、元木大輔が写真を展示するための空間へと変容させたものだ。
生活のリアリティを削ぎ落とした先にあるもの 北海道のような比較的環境負荷の大きい積雪寒冷地においては、小さな失敗が建築の崩壊につながると言っても大げさではない。そうした環境の中で快適な住まいを求めて、先輩建築家たちは工務店、技術者、メーカー、研究者、そして施主との協働による幾多の試行錯誤を通して、断熱通気工法、外断熱工法、ブロック造の北方住宅、無落雪フラットルーフなどの技術や知恵を発明し、それらを共有しながら、新しい北方住宅を提案してきた。
敷地は北海道伊達市で、北西には有珠山や昭和新山、南は遠く内浦湾を望む豊かな自然に恵まれた環境である。具体的に案を検討していくうちに、100坪ほどの敷地は要望に対して少し大きく感じられた。例えば、大きな庭を生活の中心に据えれば、年間を通して外部を維持しなければならず、北海道の中では比較的温暖な土地でも、冬は雪に閉ざされてしまうような場所ではリアリティが感じられない。
2017年10/13より12/4まで中国、上海当代美術館(MoCA Shanghai)にて行われているグラフィックデザイナー三木健の展示「APPLE+展」を紹介します。 上海美術設計有限公司からの依頼を受けて実現したこの展示は、三木健の海外初個展であると同時に2015年ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催された「APPLE+」展、2016年クリエイションギャラリーG8、新潟県立近代美術館で開催された亀倉雄策賞受賞記念 三木健展[りんごデザイン研究所]からさらに内容を追加し、再構築したものとなっています。
武井誠と鍋島千恵のユニットであるTNAが、銀座でビルを設計していることを知ったのは2009年の夏のこと。『GA JAPAN』誌上での計画案の紹介記事★1を読んだのであるが、その印象があまりに鮮烈だったから、このプロジェクトには個人的にずっと関心を持ち続けてきた。
銀座の並木通りと松屋通りの交差点にある6m×10m程の角地に7階建のビルが竣工した。敷地のある街の区画は、外堀通りが運河だった400年前の木材問屋街のときから変わらず商店の間口が残っているエリアであるが、竣工までの7年間に小さな個人商店から大きな商業施設へと区画が再編され、銀座のファサードはますます煌びやかになり水平に巨大化していった。結果、かつて銀座の商店にあった道と商品の陳列棚の間にあった半外部空間の庇地がなくなり、街の風景を反射する外観がのっぺりと街区を覆ってしまった。
「今、基礎つくってるんすよ」と、躯体の窓の見学会後の飲み会で増田くんがうれしそうに言っていたのが3年前。それがリビングプールとして発表されて、次は「屋根つくってるんすよ」と得意げに言う増田くん。これまで建築のある部位だけを攻めてきた増田大坪。もはやこれは、確信犯と言っていいだろう。
POTLUCK DESIGN TABLEは、最前線で実践するデザイナーたちが「今おもしろい」と感じるデザインを持ち寄り、それについて語ることからこれからのデザインの方向性や可能性を探っていくトークシリーズです。第一回目は、DIYをスタイルではなくある種の方法論として捉え、意識的にデザインとものづくりを連続させているGELCHOP、DAYS.、studioBOWLの3組に話を聞きました。
建築というものは何はともあれまず、それがどこに建っていて、どのように現れるかが重要である。平田晃久による太田市美術館・図書館に初めて訪れたとき、その鮮やかな現れ方に虚を衝かれた。
建築を批評する際、設計をした建築家がどのようなフレームで世界を認識しているかを知ることが重要だと最近思う。そのフレームをかたちづくる要素の一つに、建築家の経由点というものがある。プロジェクトとして経験したビルディングタイプに内在する文法が、その後の設計に強い影響を与えるということがあるからだ。
厚木基地近くにある基板工場の増築棟である。一階部分は当初作業場として計画していたが、ショールームや地域へのマルチスペースへと変更になったため、多用途に使える柔軟性と開放性が求められた。また、現在使用している工場の建て替えも将来的に検討していたため、増築する際の汎用性が高く、空間やプログラムが使い手の能動的な関わりによって可変する建築を設計しようと考えた。この建築は、さまざまな条件に適応させるためにモデル化した構造軸組と、更新可能性と可変性を高めて細かな制御を可能にする建具などのエレメントからなる。これら各要素の独自性を担保しながら並置される構成によって、空間は特徴づけられている。
築100年近い三軒長屋の1棟を改修した住宅である。敷地は京都市左京区の大文字山から哲学の道を経て京都市内へとつながる傾斜地の中腹にあたり、市街地や周囲の緑地への眺望にも恵まれた自然豊かな立地である。
Conversion of a Sake Warehouse designed by Jorge Almazán + Keio University Almazán Lab
11月27日まで開催されている第15回ベネチア建築ビエンナーレ。総合ディレクターにチリ出身の建築家アレハンドロ・アラヴェナを迎え「REPORTING FROM THE FRONT」が共通テーマに掲げられた。