パッチワークされた空間がキュビズムのように展開する、河内一泰によるリノベーション「アパートメント・ハウス」

河内一泰が千葉県郊外の木造アパートを一戸建ての住宅にリノベーションした建築「アパートメント・ハウス」を紹介します。アパートの壁や床に穴をあけ、ワンルームでありながら複数の部屋があるような不思議な空間です。




8戸に分割されていたアパートの壁や床はグリッドに沿わない位置で三角形や四角形に切り取られ、隣り合った図形はそれぞれ4色に塗り分けられています。色面により切断面が強調され、まるでパッチワークのような景色の広がる空間となっています。





空間にあけられた穴によって元々複数だった空間は1つに繋がれています。視線が途切れても、空間が途切れることはありません。

面ではなく断面で分けられた空間は、大きな1つのようで複数の空間のようにも見えます。




かつてキュビズムの画家たちは複数の奥行きや時間をキャンパスの中に混在させて再構成することで、平面を立体のように表現しました。

そんなキュビズムのように切断し、複雑に構成された空間には今までの住居にない新しい奥行きが展開されています。

既存の住宅の概念を文節し、再構成する河内一泰の他のプロジェクトはこちらよりご覧下さい。

施工前の木造アパート

施工中の内部の様子






アパートメント・ハウス

設計:河内一泰/河内建築設計事務所
所在地:千葉県千葉市
主用途:一戸建ての住宅
施工:杉本興業株式会社
敷地面積:198.35㎡
建築面積:99.37㎡
延床面積:177.31㎡
階数:2
構造:木造
竣工:2014年3月
写真:阿野太一、河内一泰


posted by Shin Yamashita.