銀座の並木通りと松屋通りの交差点にある6m×10m程の角地に7階建のビルが竣工した。敷地のある街の区画は、外堀通りが運河だった400年前の木材問屋街のときから変わらず商店の間口が残っているエリアであるが、竣工までの7年間に小さな個人商店から大きな商業施設へと区画が再編され、銀座のファサードはますます煌びやかになり水平に巨大化していった。結果、かつて銀座の商店にあった道と商品の陳列棚の間にあった半外部空間の庇地がなくなり、街の風景を反射する外観がのっぺりと街区を覆ってしまった。
銀座の並木通りと松屋通りの交差点にある6m×10m程の角地に7階建のビルが竣工した。敷地のある街の区画は、外堀通りが運河だった400年前の木材問屋街のときから変わらず商店の間口が残っているエリアであるが、竣工までの7年間に小さな個人商店から大きな商業施設へと区画が再編され、銀座のファサードはますます煌びやかになり水平に巨大化していった。結果、かつて銀座の商店にあった道と商品の陳列棚の間にあった半外部空間の庇地がなくなり、街の風景を反射する外観がのっぺりと街区を覆ってしまった。
建築を批評する際、設計をした建築家がどのようなフレームで世界を認識しているかを知ることが重要だと最近思う。そのフレームをかたちづくる要素の一つに、建築家の経由点というものがある。プロジェクトとして経験したビルディングタイプに内在する文法が、その後の設計に強い影響を与えるということがあるからだ。
Conversion of a Sake Warehouse designed by Jorge Almazán + Keio University Almazán Lab
11月27日まで開催されている第15回ベネチア建築ビエンナーレ。総合ディレクターにチリ出身の建築家アレハンドロ・アラヴェナを迎え「REPORTING FROM THE FRONT」が共通テーマに掲げられた。
日建設計の山梨知彦・恩田聡・青柳創による日光、中禅寺湖に建てられたゲストハウス「On The Water」を紹介します。敷地にあった護岸を撤去して中庭に湖水を引き込むように配置され、
著・訳 榊原充大(RAD)、編集 和田隆介、デザイン 西村祐一(rimishuna)による書籍「LOG/OUT magazine」を紹介します。
森田一弥建築設計事務所が手がけた、茶道具や工芸品の製作を手がける京都の高野竹工の祇園の店舗「篁 (たかむら)」を紹介します。竹を格子に用いた繊細なインテリアで覆われ、高野竹工の持つ精緻で熟練された技巧が表れた空間です。
久保都島建築設計事務所が東京、恵比寿にある結婚式場を改修したプロジェクト「虹のチャペル」を紹介します。既存躯体のハイサイドライトを利用しながら、
浅子佳英/タカバンスタジオが設計を手がけ、築30年の規格住宅を改装した住宅兼アトリエ「gray」を、フォトグラファー 新津保建秀による写真で紹介します。
藤田雄介(Camp Design inc.)による築44年の団地の住戸のリノベーションを紹介します。作者が柱間装置と呼ぶ建具が壁に嵌っている住戸形式そのものは継承しつつ、布製の建具(布框戸)というエレメントの導入によって空間の更新が試みられています。
Photos : Kenta Hasegawa 長坂常/スキーマ建築計画による既存の建物をあらわし、研磨することで古さと新しさ、商店と商店街が交わったOWAN.INCのための店舗「お米や」 長坂常/スキーマ建築計画による東京都品川区戸越の店舗「お米や」を紹介します。
“Machiya house in Gosho-nishi” by Kazuya Morita Architecture Studio 建築家の森田一弥が京都で設計した「御所西の町家」のテキストと写真、そして松島潤平氏によるレビュー「いまここでしかない、いつかのどこか」を掲載します。
Photos : 雁光舎 野田東徳 日建設計山梨らによる、ポーラスに設計することで空間の一体感と内外の連続感を実現する桐朋学園大学音楽学部調布キャンパス1号館 日建設計の山梨知彦・羽鳥達也・笹山恭代・石原嘉人による、桐朋学園大学音楽学部の調布キャンパス1号館を紹介します。不均質でポーラスなボリューム配置により、閉鎖的になりがちな音楽大学を豊かで開放感のある建築へと昇華させた計画です。
Suppose design officeによる美しい風景と地続きの建物「広島の小屋」 谷尻誠、吉田愛率いるSuppose design office が設計した広島県の農村に建てられた住居「Hiroshima Hut(広島の小屋)」を紹介致します。 四方を囲う透明な壁は景色を遮ることはなく、周囲ののどかな田園風景と日常生活が混じり合って地続きとなった柔らかい建物です。
パッチワークされた空間がキュビズムのように展開する、河内一泰によるリノベーション「アパートメント・ハウス」 河内一泰が千葉県郊外の木造アパートを一戸建ての住宅にリノベーションした建築「アパートメント・ハウス」を紹介します。アパートの壁や床に穴をあけ、ワンルームでありながら複数の部屋があるような不思議な空間です。
長坂常 / スキーマ建築計画による古くからある工場を改修した、アーティストの活動全てを表現の場へと変える「高橋理子押上スタジオ」 長坂常 / スキーマ建築計画が手がけたアーティスト、高橋理子のためのスタジオを紹介します。元々工場兼オフィスとして質より量を求めて作られた空間は、その後40年かけてあらゆる遍歴を辿るうちに各所にいびつな空間やズレが生じていました。そこに長坂常の手によって耐火被覆、構造補強といった性能向上や化粧が施されることで、ズレが如実にあらわれた予想もつかない空間となっています。
直角三角形のパターンから構成され、六角形に折り畳むことができる132 5. ISSEY MIYAKEの「GRID WOOL」。折り紙から出発したというこの服は、着ることで、身体の曲線と服の構造線が出会い、予想外の新たなシルエットが生まれる。平面から立体への変化。三角形から生まれる思いがけない形。その魅力を伝えるため、この立体(もしくは平面)は、実際の服に使われたパターンを5.5倍に大きくし、自由に形が変えられるよう制作されている。
谷尻誠率いるSuppose design officeによる森のように日々未完成な建築「くるりの森」 谷尻誠率いるSuppose design officeがデザインし、構造をArupが担当した浜松にあるジャングルジムのような建築「くるりの森」を紹介します。 日々成長し、姿を変える森のような魅力をもつ未完成で完成された建築です。
谷尻誠率いるSuppose design officeによる尾道水道の眺めを独り占め出来る「尾道の家」 谷尻誠率いるSuppose design officeが設計した尾道水道沿いに建てられた家「尾道の家」を紹介します。様々な場所から眺めることで、尾道の海を独り占め出来る贅沢な家です。